ナルホド納得!製作者も貴族!
2014年4月14日
華麗なる英国貴族社会を描いて大ヒットの「ダウントン・アビー」。
その貴族生活の描写は、ためいきが出る程ゴージャスでありながら彼らが抱える問題やドロドロの家庭内事情、はては使用人たちそれぞれの生活や人生をも浮き彫りにしています。
なぜそこまで、まるで“見てきたよう”に詳細な描写ができるのか?
それは、企画・製作総指揮・脚本を手掛けるジュリアン・フェローズ自身が
貴族の家系に属するからだ、といえば納得がいくのではないでしょうか!
1949年生まれの英国人ジュリアン・フェローズ、誕生地はエジプトのカイロ。
本名をジュリアン・アレキサンダー・キッチナー=フェローズ、といいます。
現在の肩書きは
“ウェスト・スタッフォードのフェローズ男爵”。
一代貴族法で制定されている通り、貴族院の議員でもあります。
ジュリアンは俳優としても活躍していましたが、後に脚本なども手掛け、
イギリス貴族の大邸宅を舞台にしたロバート・アルトマン監督のミステリー映画
『ゴスフォード・パーク』でアカデミー賞(R)オリジナル脚本賞を受賞し、大いに注目を集めました。
この映画の中でマギー・スミス演じる気位の高い女性のキャラクターは、彼の大叔母がモデルだとか。
「ダウントン・アビー」で同様に高貴な先代グランサム伯爵未亡人バイオレットを演じ、
エミー賞助演女優賞に輝いたマギー・スミスは、
まさに貴族の女性の姿そのものなのかもしれませんね!
ジュリアンの奥様エマ・キッチナーもまた領主貴族の末裔なのだそうです。
現在フェローズ夫妻はイングランドのドーセットに居をかまえていますが
そのコテージはかつて作家トマス・ハーディが所有していたものだとか。
50エーカーの所領には1633年に建てられたという大邸宅があるそうです!
ご本人は「僕はスノッブな人間じゃないよ」と仰っていますが
「ランチにデニムを着ていく事はありえない」、っていうのは
やっぱりちょっと庶民とは違う感覚…?^^;
なるほど〜!つまり「ダウントン・アビー」の脚本は
“見てきたような”ではなく、“本当に見てきた、あるいは日々見ている”
風景だったわけですね!